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南三陸ベニヤハウス

2013

宮城、日本

東日本大震災後、仮設住宅における住環境の改善が求められる中、風呂に対する要求は大きい。家の狭い風呂よりも大きな風呂に皆で一緒に入りたい、そんな従来のコミュニティの結束を促す共同浴場が期待されて
いる。
南三陸ベニヤハウスは共同浴場計画の第一期として、地域の人たちが気軽に立ち寄れるスペースとなるよう設計・建設された。宮城県産の間伐材から作られるベニヤ合板を用い、プロの技術に頼らず学生や素人によって組立てられる簡便で廉価、かつ地域産業振興・環境改善に貢献する建築工法となっている。
市場に最も出回っているベニヤ合板の三六板(910x1820mmボード)を無駄の出ないよう455mm単位で分割し、それらに組み立て用の切り込み(ノッチ)をプレカットで入れておく。部材同士の接合は、ノッチを相互に差し込むことで行い、端材とビスを用いて補強する。
簡便な組立てと解体移築が可能なこの工法は、被災地や緊急・仮設的な建築の需要に適したものであり、部材のプリファブリケートによるより迅速なシステムの構築を構想している。