2025年日本国際博覧会
ブルガリアパビリオン
2025
大阪
2025年大阪万博におけるブルガリア館は、ブルガリアの文化遺産、技術革新、そして持続可能な開発への取り組みを象徴する場として構想された。大屋根リングに隣接する本パビリオンは、ブルガリアの過去・現在・未来を紹介する窓口として、人々の目を引くアトラクションとなることを目指してデザインされている。
デザインの主軸は「内と外の境界を曖昧にし、来訪者にとって開かれた空間を創出すること」に置かれており、これは二つの主要なファサード要素によって具現化されている。ひとつは、クリアな視界を確保するガラス面で、透明性と開放感を演出する。もうひとつは、屋根とファサードを覆う二色のロープで、動きのあるパターンを生み出し、人々の興味を惹きつける。視線を適度に遮りつつ、近づくにつれて内部の温かみある空間が徐々に姿を現す。前面の広場は、イベントや休憩の場として機能し、万博の喧騒の中にあっても、人々がふと足を止め、交流を楽しめる余白として設けられている。
万博の性質を踏まえ、本パビリオンは持続可能かつ再利用可能な設計となっている。構造体および外装パネルの大部分は、容易に解体・再利用できるよう設計されており、このイベントを越えて、その価値を発揮し続けることが期待されている。
用途:パビリオン
業務範囲:基本設計・実施設計監修・監理監修・プロジェクトコーディネーション
依頼主:Bulgarian Small and Medium Enterprises Promotion Agency (BSMEPA)
協働者:大和リース株式会社 (施工)、ラポール設計株式会社 (電気設備)、株式会社デザインアーク (内装施工)、Mariya Kostova Gospodinova (内装設計)、Iskren Krusteff (内装コーディネーション)、MP-Studio (デジタル展示)、Carl Philip Jakobsson (一部内装)、一般社団法人 日本石材産業協会 + Ivan Stoyanov (石像)、べニアハウス株式会社 (外構)
担当業務設計協力: 株式会社日建設計、Lidia Vitanova、Mira Kalanova
(写真:株式会社デザインアーク)
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